今日の更新は小話です。

BLです。

ぬるいですけどBLです。

閲覧注意です。

「うーん…暇だぁ～」

隣でうーんと唸りつつ背伸びをするケンを横目に見ながらカズは小さくため息をついた。

「こんな人通りの少ない場所で露天をやろうなどと言うからだ…」
「だってあっちの広場は人多すぎて座るトコすら無いじゃんかー」

カズの言う人通りが少ないという現在の場所は、確かに人の多い広場から大分離れた場所にある。
しかし広場の人の多さといえば、ケンの言うとおり露天を広げる間も無い位で…
というのも、広場に訪れる半分位の人間はケン達同様個人露天を開くためにやって来ている。
各々が思い思いに場所を取ってしまえば後から来た者にそうするための場所がなくなってしまう訳で。

見事に場所取り争奪戦に出遅れたケンはもう一度暇だなぁと言いながら背伸びをする。
そんなケンの隣に座るカズも再び小さくため息をついた。
カズの方は特に露天を開く用事が無いため、実際のところケンよりも暇を持て余している。
何故露天の用事が無いのにケンと共にこんなところにやって来たのかといえば、ケン曰く――

「カズが一緒に座っててくれれば女の子のお客さん沢山来るから！」

だそうで。
カズにしてみれば人が多かろうが少なかろうが暇なことこの上ない時間を過ごす事になる訳だ。

カズは横で口を尖らせている露天主を今一度見る。
今日のケンはフード付きの上着に丈の短い半ズボン、それにスニーカーという出で立ちである。
最近出回っているなんたらローブとかいう服だったと思う。
黒と赤色の自分とは対照的な白と青のそれ。
先にも述べたとおり、その半ズボン丈は短い。それも非常に。
視線は自然と大きく露出した太股へと流れてしまうのだが、ふくれっ面で人の通らない道を見ているケンは気づいていないようだ。

そんな表情のケンを見てちょっとした悪戯心が沸いた。
口元に緩く弧を描きながら相手に近い方の手で背中から腰へそろりと撫でる。

「ひゃ？！な…何処触ってるんだよカズ！」
「何処って。背中だが？」
「せ…背中じゃないだろもっと下の――」
「ん？もっと下を触って欲しい？」
「ちょ？！ちが…ぁ！」

緩慢な動作で腰を撫でていた手をすすすと下へ…
尻のラインを確かめるように撫でる手の動きにケンの腰が動く。
うっすらと紅がさしたケンの顔を愛しげに見つめながら、カズは手の動きを大胆にしてゆく…

「や…めろよ変態…ッ」
「やめて欲しいのか？自分から腰を浮かせて強請っているのかと思ったが？」
「ち…ちが…ひぁ？！」

尻を撫でていた手が服の縫い目に沿って太股へと移動する。
その肌の感触を確かめるような手の動きにケンの息は次第に上がってゆく。
抵抗しなければ…そう思うものの、今触れている手がカズなのだと考えるとドキドキして何も考えられなくなって…

「感じているのか？反応してきているようだが…」
「そ？！そんなこと…」
「無い。とでも？」

いつの間にかさっきよりも近くに居るカズに耳元で囁かれて、その言葉に否定しながら指差された己の股を見下ろすとその熱は確かに存在を主張している。
頭に鈍い衝撃を感じながらも、それに触れて欲しいと腰が自然と揺れてしまう…
太股を弄る手が外側から内側へ…少しずつ上の方へと上ってきて…半ズボンとの境目まで到達したところでその手が離れた。
思わずその手の動きを追うと、意地悪そうに笑うカズの視線とぶつかった。
カッと頭に熱が上るのを感じて抗議しようかと口を開きかけたところで、唇に人差し指を押し付けられてふさがれる。

「人が来るぞ？向こうから」

顎で示された方向には確かに人の影があった。
それを見たケンは慌てて正座の体勢に座りなおすと黙って俯いた。
歩いてきた人物はケンの露店をチラッと見、目当ての物が無かったのか声もかけずにそのまま広場の方へと歩いていった。
その様子を視線だけで見送ったカズがぽんぽんとケンの頭を撫でる。

「行ったぞ？よかったのか？声掛けなくて」
「……」
「ケン…？…！」

黙って俯いたままの相手に意地の悪い事を言いながら顔を覗き込んでいると、突然首に腕が回って抱きつかれた。
触れた部分に若干の熱を感じながら、今一度その顔を覗き込もうと首を動かす…
しかしびったりと肩口に押し当てられた顔の表情を見ることは出来ず、頭を撫でながら声をかける。

「ケン？」
「……カズぅ…」

声に応えるように、ケンはカズの顔を見上げた。
ぎゅっとカズの服を握る拳、紅に染まった頬、今にも雫が零れてきそうな潤んだ瞳…
何を訴えようとしているかはそれを見れば最早言葉は必要なく…あえて聞いてみようかという意地悪心はあったが、これ以上意地悪をして本当に泣かれたりしてはこの先のお楽しみが無くなってしまいそうであったのでやめた。
カズはフッと小さく笑んでもう一度頭をなでる。

「露店はもういいのか？」
「っ…それどころじゃ無くしたのはカズだろ…っ！」
「あぁ、そうだったな…わかったわかった」

ぽかぽかと駄々っ子パンチを繰り出してきたケンに苦笑しながら荷物を纏めてやると、それと一緒にひょいと抱き上げて己のねぐらへと向かうのであった。

其処へ向かう途中、更に人気の少なくなったところで二人がどちらともなく唇を合わせたのは内緒の話…

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という訳でぬるいカズケンをお送りいたしました___｡_
つか読みづらくてさーせん！自分でも途中から何いってるのか分からなくなってきｔ（ﾀｰﾝ
つか触られるだけで臨戦態勢とかうちのケンはどんだけかじゅうが好きなんだと…！



そもそも今回この小話書こうと思ったのが――



某Sいさんにこんな萌えしちゅされたからでありましてっ！！
お隣具合に萌えすぎましたｃ⌒っ.д.)っｶﾜｴｴ
んで話してるときにSいさんが「公開プレイ」とか言い出すからいけないんだ…っ！！
それで「見つかったら大変＞＜」とかいう話に発展したから…！！
そこから事に及んでしまう私も私ですがっ！！
しかし上手い事萌えが伝えられなかった気もします…精進しますorz





こっしょりと後ろからも…